公立校との連携、協力関係について

様々な理由で不登校になっている児童生徒が、学校で学習活動や体験活動、友人と触れ合う機会などを充分得られていないことを踏まえ、当スクールが複数人で様々な活動を行うことができる場所であることや、科目学習等に対する支援を行い、その社会的自立を目指すことを目標とするならば、公立校とフリースクールという枠組みを超えて連携を密にしていく必要があると考えています。

連携、協力についての概要

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    児童生徒はいずれ社会に出て、社会の形成者として社会生活を営むものであり、学校は社会的活動や自然体験活動、教科学習、スポーツ活動や芸術活動、集団活動を行うことなどを通じて、児童生徒が社会において自立的に生きる基礎を培っている。

  • 2

    学校以外の場での学習等についての支援を不登校児童生徒に対して行う際にも、児童生徒が将来的に精神的にも経済的にも自立し、社会に参加し、豊かな人生を送れるよう、その社会的自立に向けた支援が同様に行われる必要がある。

  • 3

    その際の支援の態様としては、不登校には様々な要因・背景があることを踏まえ、個々の不登校児童生徒の状況に応じた多様な形で行われる必要がある。

  • 4

    このような支援は、不登校児童生徒の多様な状況に対応できるよう公的機関や 民間の団体など関係機関・団体等とが連携して行うことが求められる。

連携体制の整備

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    札幌サドベリースクールに通う児童は、現在の法律では地元の公立校に席を置く必要があり、在籍しているが出席がないという不登校扱いになる。
    そこで在宅の不登校児と、スクール在籍の児童の違いを 明確にし、学校とフリースクールが連携し、相互に協力・補完し合うことは、児童生徒の多様な状況に対応したきめ細かい支援を行う上で重要であると考え、連携体制の整備を行っていく。

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    フリースクールへの登校回数、活動内容等について、公立校との連携があれば、フリースクールの地域社会での認知につながり、そのような認知が民間の団体等で学んでいる児童生徒の自己肯定感を高めるという意義も大きいと考えます。